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クリニックには不正出血(不正性器出血)で受診される方が多いです。
不正出血とは、生理以外で性器から出血することです。
皆様、
「あれ?生理の時期じゃないのに出血してる 🙄 」
とか
「生理の時期だけど、いつもと量や日数が違う 😯 」
など、違和感を覚えて不安になり受診されます。
診察するにあたって、私たちがまず気にするのは
①妊娠していないか
②どこからの出血か
です。
①妊娠の可能性が否定できない方は、受診される前に市販の妊娠反応検査をしてきていただくのも有用です。
月経が来ているから大丈夫、と思っていたら実は妊娠していて、
切迫流産や異所性妊娠などの異常妊娠による不正出血を起こしている場合もあります。
妊娠の検査は院内でもすぐにできますので、ご自身で検査薬を購入するのに抵抗がある方や不安な方は、いつでもお申し出ください。
②どこからの出血かを判断するには、内診が必要になります。
腟内の視診や子宮や卵巣の超音波検査を行って出血源を探しますので、できれば出血しているときにご来院いただきたいです。
「出血しているから婦人科の診察はできない」と思わないで大丈夫です。
万が一、子宮頸がんや子宮体がんなどが疑わしい場合には、出血していても検査をしなければなりません。
また、腟からの出血だと思って婦人科にいらしても尿道口(尿路)やお尻(肛門)、外陰部のお傷からの出血のこともあります。
不安なときはまずご相談ください。
不正出血でいらっしゃる患者様のうち、大半を占めるのが無排卵月経です。
普段は周期的に月経が来ている方が一時的に排卵しないと、出血のタイミングがずれます。
ヒトはストレスなどで簡単に月経周期に影響が出ます。
排卵前の時期にストレスなどがかかると、排卵が遅れたり起こらなかったりします。
広い意味で「ホルモンバランスの崩れ」です。
子宮がん検診で問題ないことを確認されているようであれば、しばらく様子を見て元のペースに戻ることを待ってもよろしいかと思います。
ただ、しばらく子宮がん検診などの婦人科診察をしていない方は診察をお勧めいたします。
ポリープや筋腫分娩などが原因の場合は直ちに出血源を除去する必要がありますし、逆にそういった目立つ病変がなければ安心して様子を見ることもできます。
不安なときはいつでもご受診ください。
閉経後にもかかわらず出血して不安な方もいらっしゃるかと思います。
次回のブログでご説明いたします。