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生理はなくてもいい??


生理のことを真面目に快活に話してくれているテレビ番組を見かけました。

「エロでも下ネタでもなく・・・」

番組の女性の方々が

「生理は苦痛だけど耐えなければならないものというすりこみがある」「きつくて気が狂いそうになる」

と話していらっしゃいました。

それに対して男性の方が

「アンドロイドを作るときに、生理は経験させますか」と聞くと、

女性の方々は

「アンドロイドを都合よく作れるならいらない」「子どもを産んでも産まなくても生理を取り除きたい」

と答えていたのがとても印象的でした。

 

妊娠するために、排卵するために生理はあるわけですが、

からだがつらいだけではなく、生理用品も買わないといけないし、女性への毎月の負担は大きいものです。

新型コロナウイルス感染症発生後、「生理の貧困」も露わになりました。

生理用品ってお財布に響きますよね、、、でも自分に合うものを使いたいし。

 

 

婦人科でご提供できる方法の一つに、低用量ピルがあります。

ピルそのものでも月経中の腹痛や頭痛と言った月経困難症は楽になるのですが、

低用量ピルの中でも連続服用できるピルは、月経の回数を3-4か月に1回まで減らせます。

月経の回数を減らすことによって、月経中やピルの休薬期間にお困りの症状(月経困難症; 骨盤痛、頭痛、腹部膨満感、乳房痛など)の頻度を減らすことができるのです。生理前の不調(PMS)にも効果的です。

ただし、ピルを飲んでいないで何か月も月経が来ない状態(無月経)は病的なものです。卵巣への負担はかえって増えることがありますし、将来的には子宮体がんのリスクも高まることがありますので、必ず婦人科を受診してご相談ください。

冒頭で挙げた番組でも、

「『生理は必要ない』で気が楽になった」

「ピル飲んでコントロールしてもいいんだ、新鮮!」

とおっしゃっていましたが

多くの女性の本音をざっくばらんに話しておられて気持ちいいなと感じました。

 

現代の女性が一生涯で経験する月経の数は450回と言われていますが

生涯で平均6回出産する部族での月経回数は140回だそうです。

妊娠中、授乳中は月経がなくなるので月経回数は減ります。

月経回数が多いと、子宮内膜症など女性生殖器に関連した病気を発症しやすくなると考えられています。

これは、将来の妊娠のしやすさなどにも影響します。

 

毎月生理があったほうが安心という方も多くいらっしゃいます。

無理にピルを飲めと言っているわけではありません。

女性の皆様がご自分の生活を快適に過ごしていただくことをお手伝いしたいのです。

特に10代の方は、ご自分の体調や気分のペースで進めていくことが難しい環境にあるかと思います。

いざお困りのとき(大切なイベントや受験など)、使えるツールがあることを知っておいていただければ、安心しておすごしいただけると思います。

皆様それぞれのご希望に沿ってお手伝いしていきますので、お気軽にご相談ください。

                           
記事監修院長 杉森 弥生

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記事監修村川 裕子

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