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年齢問わず、一般的な婦人科検診です。子宮頸がん検診と超音波検査を行います。
シンプルコースに加えて、子宮頸がんの原因となるHPV検査を行います。
シンプルコースに加えて、子宮体がん検査(子宮内膜細胞診)とHPVの型(種類)を調べます。
子宮の出口の淋菌・クラミジア感染と、細菌性腟症やトリコモナスなどがわかる培養検査を行います。内診で検査します。
シンプルコースに加えて、マイコプラズマ・トリコモナス・ウレアプラズマの感染があるか検査をします。内診で検査します。
血液検査でクラミジア抗体、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HPV感染がないか検査します。感染直後の場合は、陰性と出てしまう可能性があります。
内診で超音波検査を行い、卵胞の数があるか、子宮・卵巣に形態異常がないかなどを確認します。血液検査でホルモン検査や、妊娠にかかわる項目の検査を行います。ホルモン検査は基礎値を測定するため、月経が始まった日を1日目として2-5日目に行います。結果はご郵送か対面診療かお選びいただきます。
ライトコースに加えて、風疹・麻疹抗体価検査と骨密度計測を行います。
プレコンセプションケアアドバンスコースに加えて(骨密度は除く)、卵胞が発育しているか、排卵しているかを超音波で確認していきます。少なくとも月経2-5日目、卵胞チェックの日、排卵チェックの日、結果説明の日で4日必要です。卵胞チェックの日は月経2-5日目の診察で決めます。排卵チェックの日は卵胞チェックの日に決めます。結果説明の日は、排卵チェックの日の1週間後以降になります。
ライトコースに加えて、トキソプラズマ抗体価とサイトメガロウィルス抗体価検査、骨密度計測を行います。
血液検査でB型肝炎、C型肝炎、梅毒、HPV感染がないか検査します。感染直後の場合は、陰性と出てしまう可能性があります。
感染症採血に加えて、クラミジア抗体価・風疹抗体価・麻疹抗体価検査を行います。
子宮頸部細胞診(子宮頸がん検診)
子宮に発生するがんのうち、下部の子宮頸部に発生するがんを子宮頸がんといいます。内診で子宮の出口をブラシでこすり、細胞を採ります。リラックスしていただければ検査自体は10秒ほどで終わります。
子宮や卵巣に形態異常がないか確認します。子宮筋腫や腺筋症、卵巣腫瘍などがあればわかります。
HPV(ヒトパピローマウィルス)は性交渉で感染し、性交経験のある女性の約80%は一生に一度はハイリスク型HPVに感染するといわれています。HPVをがんとの関連の深さで分類したものが、ハイリスク型HPVとローリスク型HPVです。HPVハイリスク検査は、ハイリスク型HPVの有無を調べる検査で、HPV型判定はより具体的なHPV型を同定できます。感染予防のワクチンがあります。
子宮に発生するがんのうち、上部の子宮体部の内側(子宮内膜)に発生するがんを子宮体がん(子宮内膜がん)です。子宮内部に細い棒状の器具を挿入して子宮内膜をこすり、細胞を採ります。多少痛みを伴う検査ですので、検査前に痛み止めを内服していただいてもよろしいかと思います。
子宮頸管の検査は内診で子宮の出口を綿棒で触れます。咽頭の検査はうがい液を提出していただきます。性感染症である淋菌とクラミジアの感染の有無がわかります。
腟内のおりものをぬぐって検査します。細菌性腟症やカンジダ(真菌;カビの一種)感染がわかります。性感染症のトリコモナスや、淋菌もわかることがあります。
子宮の出口を綿棒でぬぐって検査します。性感染症のトリコモナスとマイコプラズマの感染の有無がわかります。
腟内をぬぐって検査します。ウレアプラズマの感染の有無がわかります。
血液検査で抗体価を確認します。IgA・IgGともに陰性であれば今までクラミジアに感染したことはありません。IgA陽性でIgG陰性の場合は、感染直後の可能性があります。IgA・IgGともに陽性の場合は、いつかはわかりませんが感染したことがあります。治療をしたことがなければ薬を飲んで治療する必要があります。クラミジア抗体が陽性でも自然妊娠することも多く、必ずしも不妊症になるわけではありません。
HBVはB型肝炎、HCVはC型肝炎、TP・RPRは梅毒です。血液検査を行います。
風疹は妊婦さんが感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害(先天性風疹症候群)が生じる可能性があります。抗体が十分あるかは血液検査を行います。32倍以上であれば、抗体が十分にあります。16倍以下の場合はワクチンが必要です。
麻疹は妊婦さんや生まれて1年以内の赤ちゃんは重症化しやすいです。血液検査で抗体価を調べて、抗体価が低い場合はワクチンが必要です。
妊婦さんが初めてトキソプラズマに感染すると、赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症を生じる可能性があります。抗体が陰性であれば、今までトキソプラズマに感染したことがないため妊娠中に感染しないように注意が必要です。ワクチンはありません。
サイトメガロウィルス抗体(IgG)
妊婦さんが初めてサイトメガロウィルスに感染すると、赤ちゃんが先天性サイトメガロウィルス感染症を生じる可能性があります。抗体が陰性であれば、今までトキソプラズマに感染したことがないため、妊娠中に感染しないように注意が必要です。ワクチンはありません。
HTLV-1はHuman T-cell Leukemia Virus type 1(ヒトT細胞白血病ウィルス1型)の略称で、白血球に感染します。一度感染すると、生涯にわたり感染したままになります。ほとんどの方は症状が出ることはありませんが、一部の方が成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)、HTLV-1関連脊髄症(HAM)などを発症します。母乳や性感染症で移ることがわかっています。通常は、妊娠したら妊娠中の検査として行われます。
月経2-5日目 経腟超音波
月経期に超音波を行うと、卵巣に小さい卵胞(胞状卵胞)が見えます。その数を数えて卵巣の状態を確認します。AMHとともに、卵巣機能を確認する大事な検査です。このときに見えた前胞状卵胞のうちの一つが発育して、排卵に至ります。ただし、前の周期でうまく排卵しなかった場合などは卵巣に黄体化未破裂(非破裂)卵胞(luteinized unruptured follicle; LUF)を認めることもあります。その場合は、ホルモンが基礎値ではないため血液検査は行いません。
また、子宮内膜が一番薄い時期なので、内膜の状態を確認します。内膜ポリープなどが判明することがあります。
月経2-5日目ホルモン採血(E2, FSH, LH, PRL, テストステロン, TSH)
E2(エストラジオール)
卵巣から出ている女性ホルモンで、月経中の基準値は30前後~70くらいまでです。低い場合はFSH, LHの結果と合わせて判断しますが、卵巣機能の低下が疑われます。80以上で卵巣に嚢胞がある場合は、前の月経周期で排卵していない可能性があります。
排卵後は100以上で妊娠成立後の継続を期待できると考えられています。
FSH(卵胞刺激ホルモン)・LH(黄体形成ホルモン)
いずれも脳から出るホルモンで、卵巣に働きかけて卵胞を発育させたり女性ホルモンを出させたりします。基準値はLH 1.5〜7、FSH 3.5〜10とされており、LH>FSHの場合、排卵障害が疑われます。FSHは年齢とともに上昇する傾向にあり、10以上だと卵巣機能の低下が疑われます。LH>FSHで月経不順があれば、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断します。
PRL(プロラクチン)
授乳中に出てくる脳のホルモンです。30以上の場合は、排卵や妊娠に影響を及ぼす可能性があるため治療します。甲状腺機能低下症が原因で上がることもあります。
テストステロン
男性ホルモンです。高い場合は、排卵障害が疑われます。月経不順もあれば、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断します。
TSH
甲状腺ホルモンを調整する脳のホルモンです。甲状腺ホルモンは妊娠や赤ちゃんの脳形成に影響します。
随時採血(AMH、クラミジアIgA・IgG、HbA1c、亜鉛、ビタミンD)
AMH
AMHとは抗ミュラー管ホルモン(anti-Müllerian hormone)の略称で、卵巣内の発育過程の卵胞から分泌されるホルモンです。卵子がどの程度残っているかを推測する指標になります。低すぎる場合には早発卵巣不全の可能性があり、高すぎる場合は排卵障害があり多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)である可能性があります。なお、AMHと卵子の質は関係ありません。
クラミジアIgA抗体・クラミジアIgG抗体
血液検査で抗体価を確認します。IgA・IgGともに陰性であれば今までクラミジアに感染したことはありません。IgA陽性でIgG陰性の場合は、感染直後の可能性があります。IgA・IgGともに陽性の場合は、いつかはわかりませんが感染したことがあります。治療をしたことがなければ薬を飲んで治療する必要があります。クラミジア抗体が陽性でも自然妊娠することも多く、必ずしも不妊症になるわけではありません。卵管の通過性やお腹の中の癒着を確認する方法があり、卵管造影検査などで卵管閉塞や高度の癒着が疑われた場合は、体外受精(IVF)が必要になる場合があります。
HbA1c
糖尿病は不妊症や月経不順の原因になります。糖尿病では血糖を下げるインスリンの代謝異常がみられますが、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)は排卵障害に関与していると考えられています。インスリン抵抗性は肥満や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とも関連しています。血糖コントロールが不良の状態で妊娠すると、流産や胎児の先天奇形を合併しやすくなります。
亜鉛
亜鉛は必須微量元素で、成長や免疫機能、抗炎症作用など様々な役割を担っています。男性では精子の形成や運動性、男性ホルモン産生などに必要で、亜鉛が低いと精子の質が低下するという報告があります。女性では、受精や着床に影響していると考えられています。
ビタミンDの基準値は30以上で、卵子の質や着床に強く影響していると考えられています。低ビタミンD血症を治療すると着床率、妊娠率、出生率が上がることが示されています。
卵胞チェック(経腟超音波)
卵胞のサイズや子宮内膜の厚さを検査し、排卵日を予想します。卵胞径12mmを超すと、1日2mmずつ成長して20mmで排卵します。排卵に至りそうな卵胞は1つだけ出現し、主席卵胞と呼びます。通常月経周期28日の方ですと14日前後で排卵します。周期の短い方は卵胞発育が早いため排卵も早くなり、周期の長い方は卵胞発育がゆっくりのため排卵まで複数回診察することもあります。
排卵チェック (経腟超音波)
排卵前の卵胞の大きさと比較し、排卵したかどうか確認します。子宮内膜が厚いか確認します。
排卵後ホルモン採血(E2, P)
基礎体温が高くなる排卵後5~6日目の卵巣ホルモン値(P4、E2)を測定して黄体機能が十分か確認します。
E2(エストラジオール)
100以上で妊娠成立後の継続を期待できると考えられています。
P4(プロゲステロン)
10以上で妊娠成立後の継続を期待できると考えられています。
ABO型、Rh型の検査を行います。
血算・一般生化学
一般的な健康診断で行う内容です。
ドック 骨密度(QUS)
超音波を用いて骨量を測定するスクリーニング検査です。低い場合は、精密検査をお勧めします。