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こんにちは。
子宮頸がんに対する9価HPVワクチンの定期接種化については前回の11月のブログで書きましたが、
その後、2022年11月8日の第50回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会において、より詳しいその内容が示されました。
*令和5年度から小学校6年生(12歳)から高校1年生(16歳)に相当する女子に、9価HPVワクチンを定期接種できる
*令和5年度に17歳から26歳になるキャッチアップ無料接種対象者に、9価HPVワクチンを接種できる
*同じワクチンを接種するのが原則ですが、2価・4価HPVワクチン接種の途中から9価ワクチンに切り替えてもよい (交互接種)
そして、現在日本では3回接種することになっていますが
海外では既に3回ではなく2回接種が多く、十分効果があるとされているため
日本でも2回接種を適用するかどうかの審議が続いています。
現状では、
「早期の実現を目指して働きかけを継続する」とされています。
また、日本産科婦人科学会がこの動きを歓迎する見解を示しています。
私たち産婦人科医は、子宮頸がんの予防のためにHPVワクチンと子宮頸がん検診の両方が大切と考えています。
昨年から急速に進んだHPVワクチンの定期接種と、今後の子宮頸がん検診率の向上に向けて、当院も皆様のご理解を得られるように努めてまいります。
男子への定期接種(中咽頭がん・陰茎がん・肛門がんなど、男性のHPV関連がんの予防)を行う国も増えていることから、日本でも進んでいくと思います。
将来、がんや前がん病変 (子宮頸がんなら異形成) でお悩みになったり、命を落としたりする方が減っていくことを目指してまいります。
HPVワクチンにつきましてはQ&Aに今までのブログをまとめてありますので、ご参照ください。