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血栓症



「血栓症」とは、なんらかの原因で血管の中に血のかたまりができ、血管がつまってしまう病気です。正常に血液が届かなくなった部位によって、さまざまな症状が引き起こされます。脚の奥深くにある太い血管(深部静脈)にできた血栓を「深部静脈血栓症」と言い、足の痛みやむくみや腫れなどを生じます。この血栓が、脚から血流にのって肺まで届いて詰まってしまうと、「肺血栓塞栓症」といって、命の危険があります。飛行機に乗って発症する「エコノミークラス症候群」と同じ病態です。

女性ホルモンのエストロゲン製剤(月経移動OC・LEP)を使用しているときや妊娠中は、ホルモン作用や凝固系の変化により、血栓症ができるリスクが高くなります。

リスクが高いときは、命を脅かす肺血栓塞栓症を起こさないために、脚の血流を良くして深部静脈血栓症を予防することが肝要です。

*デスクワークでの座りっぱなしや、ベッドでの寝たきりを避ける
*水分補給をこまめに行う
*膝の屈伸や、足首の曲げ伸ばし運動をする(ふくらはぎの筋肉を伸び縮みさせます)
*弾性ストッキングを着用する
*寝るときに足をクッションなどに置き、少し高く挙げる

症状があるときは、直ちに救急病院を受診してください。

深部静脈血栓症・・ふくらはぎや太もものはれ、痛み、赤み、突っ張る感じ、だるさなど
肺血栓塞栓症・・突然の呼吸困難、胸の痛みなど

 

 

                           
記事監修院長 杉森 弥生

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記事監修村川 裕子

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