ブログ
Blog
Blog
こんにちは。
婦人科クリニックで相談が多いのが、「においが気になる」「おりものがいつもと違う」「かゆい」といった内容です。
前回の続きです。
カンジダ(Candida albicans等)は健康な方の皮ふや腸内、腟内などの常在菌(真菌;カビ)で、何らかの理由で異常増殖すると外陰部がかゆくなったり、腟炎を起こしておりものが増えたりします。
性感染症ではないので、性交渉の経験がない方でも発症することがあります。
普段の腟内は、乳酸菌によって酸性に保たれているため、カンジダや雑菌などの繁殖を抑えています。
抗生物質の使用で常在菌のバランスが崩れたり、妊娠や疲労、ストレスなどで免疫力が低下したりするとカンジダ菌は異常増殖してしまいます。
典型的な症状は、外陰部のかゆみとおりものの変化です。
かゆみは非常に強く、『今まで経験したことがない』と皆様おっしゃいます。おりものは白く変化し、酒かす、ヨーグルト、カッテージチーズなどと表現されます。
カンジダ腟炎は約5人に1人が経験すると言われています。
一方で、検査で陽性になってもまったく自覚症状のない方もいらっしゃいます。たまたま子宮がん検診で「カンジダ」を指摘されても、自覚症状がなければ特に治療の必要はありません。
カンジダを疑う症状があり、お辛いときは婦人科を受診して検査を受けてください。見た目で明らかな場合はその場で投薬を行います。
典型的な所見ではなくても、培養検査を行うとカンジダと判明することもあります。
腟カンジダは1週間効く腟錠の1回投与で治ることが多いですが、ストレスや疲れ、免疫力の低下などで再発しやすいことも特徴です。
最近は乳酸菌で腟内細菌叢を治療する方法が話題になっており、飲むサプリメントや直接腟内に入れるジェルタイプのものがあります。
当院では飲むサプリメントをご用意しておりますので、ご希望の方はクリニックスタッフにお声掛けください。